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《三匹のおっさん》 有川浩

三匹のおっさん (文春文庫)三匹のおっさん (文春文庫)
有川 浩

文藝春秋 2012-03-09
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更新頻度が遅くなってますねー…><
本を読むペースにしても、パソコン開いて更新する時間にしても、学生の時と同じとはいかなくなってるってことでしょうか。

5月以降はシフト制勤務になってしまうみたいですし、
今後は2、3日にいっぺん更新、を目標にしようかななんて考えております!(^^;)

以上ひとり言でした!笑


そして今回は有川さんの「三匹のおっさん」です!じゃじゃーーーん

60を過ぎ、会社を定年したおっさん、清田
父親から引き継ぎ、会社後にやっていた剣道教室の生徒はお礼のひとつも言わずにいなくなり、
2世帯住宅で同居している息子夫婦はそろいもそろってバカ息子、バカ嫁、バカ孫ときて、
嘱託先のゲームセンターでは、頼りない店長のサポートとして経理をする日々。

なんとなく老人扱いされ、違和感のある日々を送っていたキヨさんのもとに、
行きつけの居酒屋の元店主、シゲさんからある提案をされるのです。
かつて「3匹の悪ガキ」と呼ばれていたシゲさん、キヨさん、そしてノリさんの3人で「3匹のおっさん」という自警団をつくらないか?と。
そして彼らは毎晩のように、町のパトロールを始めます。

剣道師範のキヨさん、柔道が得意なシゲさん、そして改造スタンガンなど危険な武器を量産するノリさんの「3匹のおっさん」が、今日も町内の悪を斬る!!

というお話となっております。短編の連作集です!


痛快ですね!
確かに私も今20代半ばではありますが、心は10代の時からあんまり変わってないように思うんですよね。
60歳になったときも、自然に、赤いちゃんちゃんこを着ておばあちゃん扱いされることに慣れるようなものなんでしょうか。
私の父も、60になったときキヨさんと同じことを考えそうです(笑)


私が特に好きなのが、シゲご夫婦のお話です。
シゲさんの奥様、ある日小学校の同級生だったという男の人に出会い、その後ちょくちょく会うようになるのです。
家へ帰ってもシゲさんにぞんざいな扱いをされ、ちょっと隙間風が吹いていた心に、久しぶりのときめきが訪れるわけですね!
そして奥様とその男があっているところを、キヨさんの孫、裕希が発見して…

というお話です。

シゲさんの奥様に対するシゲさんの厳しい言葉も、はたから見ると照れ隠しなのがわかるのですが、言われる本人はたまったもんじゃないですもんね。
でも、このお話のラストで、シゲさんが奥様にいう言葉にきゅーーーん!!!
たまに言われるからいいんですよね。
こういう夫婦、なんだか憧れます (*^^*)
共感される方も多そうですね~~


そしてキヨさんのバカ孫、裕希くんもとっても魅力的です。
口のきき方はヒドイものですが、心根は優しいし、結構かわいい孫です(笑)
「三匹のおっさん」と裕希の軽快なやりとりが、この作品の中でたぶんの魅力です!
そしてノリさんの娘、早苗ちゃんとの恋愛もあり…


高校生ぐらいの若い人から、ご年配の方まで多くの人が共感できる、とってもとっても面白い作品だと思います!

お気に入り度:★★★★★

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《智天使の不思議》 二階堂黎人

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二階堂 黎人

光文社 2012-03-13
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ああー、コレいいですねー!!!*^^*
コッテコテの本格ミステリです

単純だけど意表をつくトリックと、好奇心旺盛な名探偵。
そして悪魔のような悪女。

やっぱりミステリはこーでないと♪♪


昭和28年の冬、1人の借金取りが殺されるという殺人事件がありました。
警察は犯人を、没落貴族の女性ルリ子と、彼女の元使用人である杉森という男の2人であると確信するのですが、彼らには鉄壁のアリバイがあったのです…!

34年後、当時の事件の担当だった刑事が定年間近となるのですが、この事件が忘れられず、推理力のある大学生、水乃サトルに調査を頼みます。
しかしサトルが当時の関係者の家を訪ねると、その本人が自宅で殺されていて…

というお話です。
読者には犯人が分かっている状態で、探偵が推理していく過程を楽しむ、倒叙形式の推理小説となっております♪♪


東野圭吾さんの「容疑者xの献身」へのオマージュ作品ですかね?
ルリ子が没落した後も常に彼女へつくし続け、殺人すらいとわない杉森、2人の関係といい、アリバイトリックといい、明らかに意識していますもんね…

二階堂さんは、「容疑者xの献身」が発売されたときに、この作品は優れたミステリではあるけど本格ではない、といって論争を引き起こしたご本人ですし、
これは「容疑者xの献身」をもとに、二階堂さんが本格ミステリに仕立て上げた作品ってことなのかもしれないですね。


コチラの作品では恋愛らしさはほとんどないけれど、代わりに社会派の要素が入ってたりもします。
戦争によって人生をひっくり返され、その後犯罪があふれていた時代に揉まれた犯人たちに、ちょっと同情します…
いや、でも殺人はやりすぎですけどね(^^;)


それにしてもこれは、トリックにやられましたー!
単純といえば単純なんですけどねー><
今回は、変人のはずのサトルさんがかなり大人しい感じなのでちょっとさみしかったですが、
なかなか面白い一冊でした!


お気に入り度:★★★★☆

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《アルキメデスは手を汚さない》 小峰元

アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)
小峰 元

講談社 2006-09-16
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江戸川乱歩賞受賞作品です!
乱歩賞作品では、藤原伊織さんの「テロリストのパラソル」に次いで売れた作品で、
東野圭吾さんが作家を志すきっかけになった作品でもあるようです。

あー、なんか東野さんはこういうの好きそう。って思うような、青春ミステリーとなっております♪♪


あらすじとしては、まず高校2年生の女生徒が亡くなったところから、お話がはじまります。
表向きは病死なのですが、実は彼女は妊娠しており、子宮外妊娠が原因で亡くなっていたのです。
そして死ぬ直前、彼女はうわごとで「アルキメデス」という不可解な言葉を残すのです…

そして父親は、クラスメイトの中にいるであろう、彼女を妊娠させた憎き仇を探し出そうとするのですが、
彼女のクラスの中では、ヒ素による毒殺未遂や、クラスメイトの家で人が行方不明になるなどの事件がつづく…

というお話です。


とりあえず、さわやかな表紙に反して
高校生たちのアクが強すぎて気に食わない!!!
あとから実はそこまで悪い子ではないのかもしれない(100歩ゆずって)、とは思うのですが、
娘を亡くした親に対する態度がなっておりません。

未成年であることをひけらかして犯罪をおかす子供みたいで、かなり癇に障りました(^^;)

でもそれも悪い意味だけではなく、
青少年ならではのけだるい感じとか、大人が作り上げたこの社会の中で良くないと思うところを叩き直す!と考え行動するような、勢いのある若さは悪い気はしませんでした。とくに柳生君。
(多少手段に問題はありますが^^;)

こういうのこそ、今の現代に必要なのかもしれないですねー。。


トリック自体は特に凝ってはいないですし、犯人もわかりやすい感じではあるのですが、
展開のテンポは良くて、一気に引き込まれること間違いなしです♪♪

ちょっと古風ではあるけれど、結構好きなストーリー展開でした!
一部少し東野さんの「赤い指」に似てるかな?とも思いましたし…


ちょっと文句をつけるなら、いくら青春とは言っても、ちょいちょい
「彼女はあなたのことが好きだったのよ!」「えっそうだったのか」という流れで行動が左右されてしまうのは、ちょっとどうかなと思いました。
特にそんな描写は今までなかったのに、いきなりそんな展開になっても、私ついていけないといいますか、ちょっとシラケちゃうんですよねえ。
私だけでしょうか?


でも全体的には、最近私が読んだフツーの青春小説よりも、事件的にも高校生たちの性格的にもかなりパンチが利いていて、とても印象に残る作品でした!

筆者の小峰さんがすでに亡くなっているのは残念ですが、読み返したい本が増えて良かったです♪♪


お気に入り度:★★★★☆

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サンクタム

またまた映画で失礼します^^;

本日TSUTAYAで借りてきました、ジェームズ・キャメロン製作総指揮作品です♪
嵐により水没した水中洞窟の中で脱出を試みる、パニックアクション作品となっております。

20120127194029603.jpg


思ってたより痛い!
といいますか、痛そうな死に方
予告から「ポセイドンアドベンチャー」みたいな作品を想像していたのですが、
どちらかというとホラーに近いような、いわゆるB級作品っぽかったです。
まま、私こういうの嫌いじゃないんですけどね(笑)


パプワニューギニアにある巨大洞窟の全貌を明らかにするために、洞窟の奥の奥にベースを作り、水路を探す調査を行っているフランクら調査団。
そこに、調査のスポンサーであるカール、カールの恋人ビクトリア、フランクの息子ジョシュが合流するんですね。
嵐が迫っていて、機材の撤収作業を始める調査団。
しかし、機材を持って一足早く出口へ向かったジョシュたちですが、予想外に早く襲来した大規模なサイクロンの影響で、鉄砲水に襲われてしまうのです!!
そしてヒイヒイ言いながらベースまで戻った直後、唯一の出口が流されてきた大岩でふさがれてしまうのです!

彼らは、洞窟の先に海へとつながる水路があるはずだというフランクの言葉を信じ、水の中へと潜る…

というお話です。なんて王道なストーリー!
サンクタム(聖域)感はほとんどなし。
とても現実的な事故です><


予告でとても派手な感じだったのでどんなもんかと思っていたら、
大部分はやはり洞窟探検らしく、水中と暗く狭い通路を通る地味目な映像です。
しかし生存の肝となる、酸素と光がだんだん無くなっていくことに対する緊迫感はありました!

脱出を試みるのは5人だけですし、あんまり極限状態に置かれた人の醜さ、というものは描かれず、メインは親子愛のようです。
冒険家として、時に非常な決断をする父親と、それに反発する息子。
ラスト、絶望しかけた息子の前に現れたフランクの姿には、ちょっと泣きそうになりました。


もう一つのテーマとしては、やっぱり危険な場所では、時に非情に割り切って行動することの辛さとか大切さ、みたいなものでしょうか。

水中洞窟というかなり危険な場所に来て調査を行っているのだから、もちろんみんな危険は覚悟しているのでしょう。(私は絶対行きたくないですし)
みんなして寄ってたかって、そう行動したフランクを責めるけど、じゃあそれで皆死んじゃっても良かったのかと。
自分がその立場なら、助かるはずもない人を連れて行こうとして、自分も一緒に死ぬのかと。

そういう決断ができないなら、こういうところには来るべきじゃないなと思いました。
まあ、たまに早まってるんじゃないかと思われる場面もありましたが、そういうのは結果論ですからしょうがない。


ビクトリア(カールの恋人)に関してもそう。
こういう危険な場所で緊急事態なのだから、とりあえず専門家の言うことを聞きましょうよ!
最初はしっかりしているように見えたのに、かなりのワガママ騒ぎっぷりにイライラ

まあ…この方も…いろいろとかわいそうな部分はありましたが…
とりあえず、危険な場所では髪は必ずゴムでまとめようね。。。
それずっと気になってました。

キャメロン監督が描く女性はたいてい芯が強かったので、少し意外でした。
そういえばキャメロンさんは、この作品では監督じゃなかったんですもんね。
もう全体的に「このバカップルが!!」という感じです。

唯一フランクとジョージだけが格好良かったです。


私の中では割と面白かったけれど、
そこまで映像美もすごくないですし(割とセットで撮影してるのがわかる)、
女性の騒ぎっぷりといいイライラさせられっぷり(笑)といいB級っぽさもあるので、
とりあえず大迫力パニック映画を想像された方は、予告にはあまり騙されないように、っていう感じですかね。


ちなみに「実話に基づく」と宣伝されていはいますが、実話なのは洞窟に閉じ込められたってことだけで、15人全員ご無事に出てこられたようです。映画中「うっそーこれ実話なのか怖ーい」と思っていましたが、終了後ネット検索してそれが判明し、安心しました(^^;)

《冷たい校舎の時は止まる》 辻村深月

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
辻村 深月

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しょうもないことですが、この作品を読むまで、私は辻村深月さんを「つじむらみつき」だと思っていました。
「みづき」だったんですね!
初めて知りました…

こちら、辻村深月さんのデビュー作で、メフィスト賞の受賞作品です♪♪
デビュー作にしては600ページ超というかなりの分厚さながら、
先が気になってしょうがなくて、昨夜社会人初日にして、夜更かしして読み切っちゃいました!(><)


舞台は、県でトップの進学校、青南高校です。
ある雪が降った朝、主人公の深月が幼馴染の鷹野と一緒に登校するのですが、
深月らを含め同じクラスの学級委員8人の他は、まるで登校してくる気配がない。
他の教室も職員室も、電気はついているし暖房も入っているのですが、人の気配はまるでないのです。
そして8人は、なぜか玄関や窓がびくりとも開かなくなっていることに気付きます。

オカルト現象!?
彼らは、この現象に、2か月前に自殺したクラスメイトが関わっているのではないかと考えます。
しかし不思議なことに、誰も彼もしくは彼女の名前や顔を思い出せない
そのうち彼らは、「自殺者はこの8人の中の誰かなのではないか」という考えに思いあたるのですが、その後1人ずつ行方不明になりはじめます。

自殺したのは誰なのか。
なぜ彼らを校舎に閉じ込めたのか。


全体にミステリアスな雰囲気漂う、青春ミステリ作品です。


これがなかなか引き込まれる設定なんですよね~~!
全体的に不可解でミステリアスな雰囲気からして、一瞬恩田陸さんの作品と雰囲気がかなり似ている気がしました。

そして、この作品がなぜこんなに分厚くなったのかといいますと、彼ら8人の過去や人物がとっても丁寧に描かれるからなのです。
男子がなぜかみんな大人な性格でカッコ良すぎるなあとは思いましたが(^^;)、
女子には中々共感できる部分もありました。
これらの描写は過去や現在、現実と虚構が入り混じるかなり複雑で、面白い構成だったのですが、全く混乱することがなく、とっても読みやすかったです!


オチはあんまり私の好みではなかったですし、わざわざ読者への挑戦状のようなページを作って本格ミステリっぽくしているところに若干違和感は感じましたが、
さわやかな読み心地ながら一気に読ませるといいますか、読者を圧倒する感じはすっごく好きで、
私の辻村さんを見る目が変わりました(笑)もちろん良いほうへ!

辻村さんの2作目の「子どもたちは夜と遊ぶ」は、さらに評価が高いようなので、ぜひ読んでみたいと思いました!


お気に入り度:★★★★☆
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プロフィール

Author:さっくん
のん気な学生です。
3度のメシより本が好き!

もしお時間が許すのであれば、
私の気ままな読書ブログにお付き合いください♪
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